症例4 インプラントによる咬合再構成 1年8ヶ月後

術前

術後

2014年1月17日初診、50代男性。奥様からのご紹介で来院されました。欠損部にインプラントをしたいという主訴でした。

 

下は2016年4月5日、術後の写真です。右上456、左上456、左下56、右下6と、計9本のインプラントにより補綴治療(ほてつちりょう・・・歯にクラウンやブリッジや義歯を入れる治療)を行いました。この症例では計10回以上の手術を行いました。インプラントの手術では、隣接する歯まで切開を入れなければならないことがほとんどです。切開の方法を間違うとその歯の歯肉が極端に下がったり(歯が長くみえるようになる)、歯間乳頭(歯と歯の間に位置する歯肉でピラミッド状をしている 歯間乳頭が無くなるとブラックトライアングルといわれる黒く見える空隙ができ、食片がつまったり、会話中に空気がもれたりするとともに、審美性に大きく影響することになる)が喪失することもあります。右上3と左上3周囲の術前・術後の歯肉の位置と形態に変化がないことにご注目ください。歯科医師はこういうところに常に気を配らねばなりません。

上は術前のデンタル10枚法、2013年12月9日のレントゲンを示します。それを診ると、インプラントを植立する予定の右上456部および左上56部には、上顎洞(頭蓋骨の上顎部分にある空洞で、鼻腔と通じています)が近い位置にあり(上左右の両端のレントゲンで見える黒っぽく抜けたところ)、このままではインプラントを埋入できません。このような場合には、上顎洞底挙上術(サイナスリフト・・・インプラントを行う際に骨が十分でない場合に上顎洞底部に骨を造成する手術)が必要となります。

下は2016年4月18日のデンタル10枚法を示します。右上456部および左上56部に上顎洞挙上術をおこないました。上左右の両端のレントゲンで見えるインプラント体の周囲に見える白い像が造成された骨の部分です。左下56部は、骨の高さが増しているのが分かると思います。これは、縦方向にGBR(骨誘導再生・・・手術で骨を作ること)をおこなったためです。縦方向のGBRは難しい骨造成のひとつです。

 

非常に良好な咬み合わせとなりました。右下6は保存できませんでしたので、抜歯してインプラントをおこないました。左下56部は縦方向にGBRをおこなったので、術前と比較して歯肉の位置が上がっています。

 

以下にオペ中の写真があります。閲覧される場合にはポップアップ表示をされてください。

 


 

上顎洞底挙上術は側方アプローチ(サイナスリフト)と歯槽頂アプローチ(ソケットリフト)の2種類がありますが、この症例のように上顎洞底までの距離がほとんどない場合には、側方アプローチをおこないます。これは、CTで上顎洞の位置や大きさを診断し、上顎骨の横からアプローチする方法です。診断をしっかりおこなえば、安全な方法です。

 

2014年2月24日 CT画像

2017年12月13日 CT画像

2014年2月24日術前と2017年12月13日のCT画像を示します。青矢印のところが上顎洞底挙上術をおこなったところになります。

 

2017年12月13日の写真です。大きな変化もなく、経過は良好です。

 

この症例は自由診療によるものですが、当医院では保険診療もおこなっております、どうぞお気軽にお声掛けください。尚、全ての症例が同じような結果になるとは限りません。治療前の病状によって術後結果も変わりますので、何か気になる点がありましたらご相談ください。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Scroll to top
error: Content is protected !!