症例27 審美歯科のための歯の保存法、外科的挺出、意図的再植について

1、2

1は初診時の写真です。2011年6月8日初診、50代女性です。他の歯科医師からの紹介で、全顎的な治療をしたいことを主訴に来院されました。上顎は右上4321、左上123456残存していましたが、全てがクラウンにより補綴治療(ほてつちりょう・・・歯にクラウンやブリッジや義歯を入れる治療)が施されていました。右上奥歯は歯が欠損していました。下顎は、右下765、左下467に補綴治療が施されていました。左下5は欠損していました。実際に治療をおこなうと、右下56、左上4が歯根破折(歯の根が割れたり、ヒビが入ること)しており、抜歯となりました。

2は2017年5月12日、治療終了後20日目の写真です。歯周病治療、根の治療の後に矯正治療をおこない、右上4321、左上12、右下4、左下46はセラミッククラウン、左上③4⑤⑥ブリッジ、右上56、右下56、左下5にインプラントにより補綴治療をおこないました。総合治療(虫歯や歯周病が原因で歯を失ったり、咬み合わせが大きく崩れたりした際には、単に虫歯の治療や歯周病の治療だけではお口の審美や機能を回復できないことがあります。そのような場合には、一口腔単位の治療を行うことで、見た目も、咬み合わせも良好で、歯を長持ちさせることが可能となります。その目的ためにおこなわれる、歯周治療、矯正、インプラント、義歯、クラウンなど歯科のあらゆる分野の治療を駆使した治療のこと)を駆使した結果、とても美しい口腔になりました。自然観のあるクラウンと歯肉との調和にご注目ください。

3、4

3、4は治療前後の前歯の比較です。総合治療(虫歯や歯周病が原因で歯を失ったり、咬み合わせが大きく崩れたりした際には、単に虫歯の治療や歯周病の治療だけではお口の審美や機能を回復できないことがあります。そのような場合には、一口腔単位の治療を行うことで、見た目も、咬み合わせも良好で、歯を長持ちさせることが可能となります。その目的ためにおこなわれる、歯周治療、矯正、インプラント、義歯、クラウンなど歯科のあらゆる分野の治療を駆使した治療のこと)を駆使した結果、とても美しい口腔になりました。自然観のあるクラウンと歯肉との調和にご注目ください。治療前にはブラックマージン(クラウンと歯肉の間に黒い線が出てしまったり、歯肉が 黒っぽく変色すること)が生じていますが、治療後には全くありません。セラミッククラウンは天然歯のような透明感を強調して、自然感を高めています。色は天然歯である下顎前歯に適合させました。このようなセラミッククラウンは、歯科技工士であれば誰でもが作れるわけではありません。このセラミッククラウンもまた、日本でも屈指の歯科技工士である木村好秀氏(大阪在住)の手によるものです。歯の位置や形態、歯肉の形態や歯肉のスキャロップ(貝殻のような形をした歯肉の高低差)も整い、20歳以上若返った印象を受けます。これが審美歯科の醍醐味です。

5、2014年6月8日、右上3の歯肉に膿が溜まっています。原因は右の写真で見える歯に入っているヒビからばい菌が感染したものです。もしもこの歯を残すのであれば、このヒビの全てを歯肉の縁よりも上に出して、歯肉にばい菌が入らないようにしなければなりません。これができなければ抜歯以外に方法はありません。

6、右上3を一度抜いて、ひびの部分だけを削り取りました。この状態でもう一度元の位置に戻すことにより、膿は止まり、再度この歯の補綴治療(ほてつちりょう・・・歯にクラウンやブリッジや義歯を入れる治療)が可能となります。

7、歯根の上部は、ばい菌が入らないようにコンポジットレジン(歯科用の樹脂)で塞いで、抜歯窩に戻しました。このようにすれば、もう一度歯槽骨とつながります。成功すれば、歯が動くこともありません。これを外科的挺出(通常の治療法では保存が困難な歯を、いったん抜歯し、口腔外で必要な処置を行ってから同じ歯槽窩に挺出させて戻す処置)、あるいは意図的再植(治療のため戦略的に一度抜いて再植する方法)といいます。

8、9

8、9は治療前後の前歯の比較です。このような経過で右上3は抜歯せずに、きれいに残すことができました。審美歯科治療のために歯を保存するには、この方法以外にも多くのオプションがあります。本ブログで後々、紹介していきます。

10

10、右上3の歯肉のクリーピング(歯肉がクラウンに寄り添って這い上がるように移動する現象)を示します。セラミッククラウンを装着後約8ヶ月ですが、赤線を基準にすると、かなりの量クリーピングしていることが確認できます。外科的挺出をしたような歯でも、きちんと治療がおこなわれればこのようなことが起こります。

この症例は自由診療によるものですが、当医院では保険診療もおこなっております、どうぞお気軽にお声掛けください。尚、全ての症例が同じような結果になるとは限りません。治療前の病状によって術後結果も変わりますので、何か気になる点がありましたらご相談ください。

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