症例30 重度歯周病に対する前歯部審美歯科治療(セラミッククラウンによる治療症例)

1、2

1、2009年9月30日初診、60代女性でした。右上1、左上12にセラミッククラウンが装着してありましたが、きれいにやり直したい、という主訴でした。右上1、左上12のセラミッククラウンは左側に傾いており、歯肉が退縮してブラックマージン(クラウンと歯肉の間に黒い線が出てしまったり、歯肉が黒っぽく変色すること)となっていました。また、検査の結果、歯周病がかなり進行している状態でした。そのため、歯肉はスキャロップ(貝殻のような形をした歯肉の高低差)を描かず平坦になっており、審美性を損なっていました。

2は、2010年8月17日、治療後5日目の写真です。セラミッククラウンの軸は真っ直ぐに整い、歯肉のスキャロップも整いました。もちろん歯肉の炎症やブラックマージンもありません。歯の大きさや歯並びが良好となり、審美歯科が達成されました。

以下にオペ中の写真があります。閲覧される場合にはポップアップ表示をされてください。

3、徹底的に歯周基本治療(ブラッシングや歯石除去などで歯周疾患の原因を取り除き、可能な限り細菌などの感染源に侵されない口腔内環境を作りだす処置のことをいう。また、歯周外科手術に先立ち、手術のリスクを低くするために行われることもある)をおこなった後に、歯周組織(歯を支える周囲組織の総称)の更なる改善のために、右上1、左上12に対して、歯周外科手術(フラップ手術ともいう。歯周病を改善するために、歯肉を開き、歯肉の中側の根面にこびりついた汚れをきれいに取る手術)をおこないました。手術後にできるだけ歯肉退縮がないような術式を選択しなければ、審美性は望めません。

4、5、6、7、8

4、5、6はそれぞれ右上1、左上12の模型です。

7は別に印象採得(型を採ること)をおこない、歯肉の模型を作ります。この模型を使って、エマージェンスプロファイル(歯肉を貫通するところの歯あるいはクラウンの形態)やエンブレージャー(歯間鼓形空隙・・・歯肉付近の歯と歯の間にある空隙。正常な歯肉にはわずかに存在する空隙であるが、あまり大きいと食べかすがつまったり、審美的にも問題となる)を調整して、歯肉のスキャロップ(貝殻のような形をした歯肉の高低差)が作られるわけです。

8は、セラミッククラウンを装着する直前にわずかに浮かしている写真です。歯肉の形が7の歯肉の模型と全く同じであることがお分かりいただけると思います。このような精度の高い模型を使って初めて、審美歯科治療が成り立ちます。

この症例は自由診療によるものですが、当医院では保険診療もおこなっております、どうぞお気軽にお声掛けください。尚、全ての症例が同じような結果になるとは限りません。治療前の病状によって術後結果も変わりますので、何か気になる点がありましたらご相談ください。

 

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