症例21 インプラント、義歯を用いた総合治療、審美歯科

1、2、3

1の写真は、2016年1月20日初診、70代男性。全体的な治療をしたいという主訴でした。右上765421、左上12、左下34567、右下67は欠損でした。上顎は、③2112③ブリッジ、左上47クラウン、右下⑧76⑤④、で補綴治療(ほてつちりょう・・・歯にクラウンやブリッジや義歯を入れる治療)がおこなわれていました。

2は2017年8月9日、治療終了後2週間の写真です。右下3の歯周病(歯槽膿漏)に対しては、エムドゲイン(歯周病で溶けてしまった顎の骨や歯根膜などの歯周組織を再生させる歯周組織再生療法の一種、豚の歯胚からつくられたタンパク質が歯が生えてくるときと同じような環境を再現し、歯周組織の再生を誘導する、日本国内においては、2002年に厚生労働省の認可をうけている)を用いて、歯周再生療法をおこないました。左上56は何とか歯を残すことは可能でしたが、補綴治療の設計上の理由から抜歯しました。上顎は総義歯、右下76インプラント、右下54セラミッククラウン、左下③4⑤6⑦インプラントによるブリッジにより補綴しました。メンテナンスもしやすく、機能的で審美的な歯科治療がおこなわれました。

3は、2016年1月20日の初診時のレントゲンです。全体的に歯周病にかかっていましたが、特に、右上3、左上347、右下8は歯周病が進行しており、歯を残すことが難しそうでした。右下3は、歯周病がかなり進行していました。

4、5、6、7

4、6は2016年1月20日初診時の写真、5、7は2017年8月9日治療終了後の写真です。上顎は総義歯により補綴をおこないました。下顎はセラミックによるクラウン・ブリッジとインプラントにより補綴をおこないました。右下45クラウン、右下67インプラント、左下③4⑤6⑦インプラントによるブリッジの歯肉は全てきれいなスキャロップ(貝殻のような形をした歯肉の高低差)を描いています。セルフメンテナンスも歯ブラシだけで十分です。咬みあわせや見た目もきれいになり、機能性と審美性が両立された治療がおこなわれました。

8、9

8は2016年3月30日、ブラッシング指導と簡単な歯石を除去した頃の写真です。9は、2017年8月9日、治療終了時の写真です。右下1、左下12はコンポジットレジン(樹脂製の歯の修復用素材)を詰めて形を整えました。歯周病(歯槽膿漏)が進行していたために、病気が安定するとともに歯肉が退縮して、下顎2112の天然歯のエンブレージャー(歯間鼓形空隙・・・歯肉付近の歯と歯の間にある空隙。正常な歯肉にはわずかに存在する空隙であるが、あまり大きいと食べかすがつまったり、審美的にも問題となる)はわずかに広がりました。このような状態でも歯間ブラシの使用はやめた方が良いです。もしも、歯間ブラシを使用したら、さらに空隙が広がってしまい、どんどんメンテナンスしにくくなります。この写真でお分かりのように、適切なブラッシングにより、プラークコントロールは可能です。

10

10は2018年1月31日、治療終了後半年の写真です。適切なブラッシングにより、良好に経過しています。

 

この症例は自由診療によるものですが、当医院では保険診療もおこなっております、どうぞお気軽にお声掛けください。尚、全ての症例が同じような結果になるとは限りません。治療前の病状によって術後結果も変わりますので、何か気になる点がありましたらご相談ください。

 

 

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